ほんとは今日、明日のために海の様子を見に行こうと思ったのですが。
西風で雲見がクローズになってしまい、行けませんでした。
なので珍しく、映画のレビューを書いてみようと思います。
おととい、「アメリカン・スナイパー」を見に行きました。実話を元にしたイラク戦争の話です。
もちろん自分が生きている時代の話だし、ニュースなどでそんな戦争があったことは知っています。
でも、その戦争について自分は何も知らないな、と思い知らされました。
監督はクリント・イーストウッド。たぶん、知らない人はいないですよね。それくらい有名だし、今、アメリカで最も重要な映画監督のひとりと言っていいと思います。
実はもう何年も前、この監督についてブログに記事を載せたことがあります。興味のある方は下のリンクからどうぞ。
「硫黄島からの手紙」【2006年12月12日】」
「アメリカン・スナイパー」のキャッチコピーは「米軍史上最多、160人を射殺した、ひとりの優しい父親」です。
狙撃手として天賦の才能を持った主人公クリス・カイル。
愛する国を守るため、自ら軍に入ります。そして厳しい訓練を経て、特殊部隊のひとつ「シールズ」に配属。ほこりっぽい砂漠の町に展開する友軍を、高い位置から狙撃手として守るのが任務です。
映画をまだ見ていない方のために、あとは見てのお楽しみ、ということで。ただ、今時のハリウッド映画にありがちな分かりやすくて見終わったあとカタルシスを得られるような単純な映画を期待していると、裏切られます。f ^ ^ *)
クリント・イーストウッドの演出は淡々としていて、シンプルです。そこに押しつけがましいイデオロギーはありません。むしろ、過酷な戦場と平和な家庭とを行き来するうちに静かに壊れていく主人公の葛藤を見せることにより、我々に多くのことを問いかけてきます。
そう、映画が問いかけてくると言えば。それで思い出したことがあります。
映画にエンド・ロールは付きものですが、この映画のエンド・ロールはある意味衝撃的でした。
観客に「この映画についてよく考えてくれ」という監督からのメッセージなのでしょうか?
映画を観ながら私が感じたことは色々あります。それもまとまった考えではなく、とりとめのない幾つもの想念が脳裏を去来しました。そのうちのひとつ。
「平和は無償(ただ)じゃないんだな」ということ。
平和な日本にいることは、当たり前の事じゃない。誰かが苦労して築き上げ維持した上での平和なんだ、と。
もちろん戦争は反対です。しないに越したことはない。言わずもがな、です。
しかしただ口で「平和を守ろう」と言っているだけでは、そうはならないということに思いが至ります。
日本人はえてして言霊を信じている節があります。受験生の家で「落ちる」とか「滑る」とは絶対に口に出せない人種なのです。
なので「平和憲法を遵守!」「戦争をする国にはさせない!」と言っていれば、日本は永久に不滅だ、と思っている人も中にはいるかもしれません。しかし、本当にそうなのでしょうか?
なーんてことを考えされられた映画でした。
「アメリカン・スナイパー」を見る少し前、私は偶然、もうひとつイラク戦争が舞台の映画を観ました。
「ハート・ロッカー」といいます。
この映画は2009年のアカデミー賞に9部門ノミネート。作品賞・監督賞を含む6部門を受賞しました。
監督はキャスリン・ビグロー。長いアカデミー賞の歴史の中で、女性が監督賞を取ったのは初めてだそうです。
この映画もイラクでの過酷な現実を克明に描いていました。そういった意味で、ふたつの映画はよく似ています。
だから尚更、日常生活の中に、銃や自爆テロや迫撃砲や空爆のない日本の平和について、思いを馳せたのかもしれません。
見終わったあと、世界の見方が少し変わる。そんな映画でした。
ちなみに途中で挿入した画像は、最近のわが家の庭の様子です。
映画レビューと一緒に庭の様子もお見せしようと、深い考えもなく載せたのですが・・・。
なんだか「日本の平和」を象徴するような絵ですね。っていうのは考え過ぎかな?
明日は雲見でダイビングの予定です!
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