ポイント名 田子
1ダイブ目:白崎1番のブイ
2ダイブ目:白崎1番→2番のブイ
天気 晴れ
風向 西風びゅーびゅー
流れ なし
波・うねり 風波あり
気温 12℃
水温 16℃〜17℃
透明度:7m~8m
透視度:5m~6m
冬型の気圧配置ってヤツは、西風が強くなります。西風が強くなると海が荒れて雲見がクローズになります。そんな時は大きな湾があって西風に強い田子で潜ります。今日はリピーターゲストと田子でマンツーマンダイブでした。
最初の写真、コウライトラギスが毅然とした態度で撮影に臨んでいますね。
田子といえば、やっぱりこれ。今日もメインの被写体はウデフリツノザヤウミウシ通称ピカチュウでした。
今日は全部で6個体見ることが出来ました。
ただ、今までとちょっと違っていたのは、まず交接中の個体をみつけたことです。
ウミウシの仲間は一部の例外を除き「雌雄同体」しかも「同時的雌雄同体」といって、成熟した個体にはオスとメスの両方の機能が同時的に備わっています。なのでウミウシに関してはオスとメスの区別はありません。
上の写真で分かるとおり、交接器官は体の右側にあります。普段は小さな穴のようなもので、写真に撮ってもそこに交接器官があるとはまず分かりません。
下の写真をご覧下さい。これは1週間ほど前にHiranoさんが撮った写真です。右の触角の後ろ、体の側面に小さな穴のようなものがあるのが分かります。これが普段の状態の交接器官です。
あらためて、交接中の個体を別の角度から見てみましょう。
体の横にびろーんと広がったものが出っ張っています。そしてそれをくっつけあっていますね。ウミウシはこの状態でお互いに精子を交換し、お互いが受精し、産卵します。実に無駄のない仕組みですね。
仮にウミウシがほ乳類と同じようにオスとメスの区別があったとしたら。広い海底でやっと同種に出会ったと思ったら相手が自分と同じ性別で子孫を残せない、なんて事もあるわけです。
今日はさらにすごいシーンをゲストがカメラに収めていました。これは交接が終わって互いが離れる瞬間ですね。
上の写真をよく見て下さい。上側のピカチュウの交接器官から、何か三角形のものが飛び出ているように見えます。これはたぶん相手の体内に精子を送り込む為のペニスの役割を果たすものと思われます。これを見ることが出来るのはすごく稀なことのようです。
その証拠というか根拠はというと、次の本に書いてあったからです。平野義明という人が書いた「ウミウシ学―海の宝石、その謎を探る」から、該当部分を引用します。
「種によっては、奇妙なかたちのペニスをもっているものもあって、体内から躍り出てきたペニスを見てあっと驚くこともある。しかし、ウミウシ類は互いにぴったり体をすり寄せて交接するので、伸展したペニスの先までを私たちに見せてくれることは稀である」
まさに、その稀なシーンに出逢えたということですね!素晴らしい。(⌒^⌒)b
このあと、交接の終わった個体はゆっくりと離れていきます。下側のピカチュウには、今、事が終わったばかりの交接器官が収納されきれずに出ています。
はあぁ、面白い。これだからダイビングはやめられません。(⌒^⌒)b
交接の次は、体長1cmあるかないかのおちびちゃんを発見しました。内臓が透けて見えちゃってますね。
ピカチュウの他にも例えば体長2cm弱のコモンウミウシや。
体長5cmくらいあったハナミドリガイなど見ることが出来ました。
この他にもシロイバラウミウシ、コトヒメウミウシ、ヒロウミウシ、イガグリウミウシ、アオウミウシなんかもいましたね。
ウミウシ以外の被写体も。これはオオアカヒトデの管足のアップ。
2本目の最後はお約束のエダサンゴの群生地へ。
アケボノチョウチョウウオの幼魚、まだ頑張っていました。
いや〜今日も面白かったな。さて、明日は雲見か田子か。
いずれにしろ面白いダイビング、しちゃいます!(*^^*)
本日の写真提供はMuramatsuさん。ありがとうございました。
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