この写真と内容はなーんの関係もありません。イメージです。f ^ ^ *)
今日のブログの表題、一昨日のセミナーで頂いた資料の通りです。でも「潜水安全」ってなんか違和感ありませんか?「安全潜水」なら分かるんですけど・・・。
ま、いっか。
さて。中高年とは40才以上を指します。
そして潜水事故は45才から急増する傾向にあるそうです。加齢が事故に影響するんですね。
事故の原因は「溺死」となっている場合が多いのですが、そうなった原因として「持病」があるそうです。持病とは動脈硬化性心疾患、高血圧、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肥満や加齢による持久力低下を指します。
これらの持病がダイビングをする事により誘発され、結果、溺死に繋がると見られるんですね。中高年の事故は加齢と循環機能低下が要因の最大8割を占めることになるそうです。
つまり。自分はまだ若いつもりでも、体がついていかない。
以前は大丈夫だったちょっとした向かい潮や波・うねりなど、より体力を要する場面で息が上がってしまう。息が上がるだけならまだしも、それが「持病」の引き金となる・・・。
年齢で言うと45才から54才の事故率が高いんですね。
思っていたより若いです。
逆に60才を超えると事故死の割合が減るのは、己を知ってセーブする、またはダイビングの実働数そのものが減ることが要因と考えられます。
ダイバーはある一定の年齢に達したら、自分にダイビングの身体適正があるかどうかを知る必要があるようです。
ちなみにこのセミナーでは「ダイビング中に疲れないスタミナは8METS」としています。
聞き慣れない言葉ですが、言い換えると「スキューバダイビングで必要とされるエネルギーは安静時の約8倍=8METSを維持できるスタミナが必要」ということです。
これを簡単に知る方法が紹介されていました。
ふたつあるうちのひとつは12分テスト。これは器具を使わず、人種や性別、体重や身長に関係せず、誰もが自分で簡単にでき、男女全年齢階層に適用でき、かつMETSが容易に理解できる、とあります。
その方法とは12分間で平地を1,500m以上移動できればいい、というシンプルなもの。あらかじめ車を走らせて距離を測っておくなどしてからやれば、確かに簡単です。
もうひとつは階段を3階まで駆け上がって、どれくらい息が切れるか。
まったく息が切れない人はいないでしょうが、講師の先生は「程度の問題」と言っていました。
と、ここまで書いてみて、これ分かりにくいなぁ。f ^ ^ *)
このふたつ目の方法は簡単ではありますが、その判定が難しいというか微妙ですね。
それからもうひとついい方法を教わりました。
それは「フラミンガムリスクスコア」を利用するというもの。名前の由来はアメリカのマサチューセッツ州フラミンガム地区で数十年にわたり実施された研究を元に作られた方法だからとか。
この方法を用いると今後10年以内に狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患を発症する予測値(%)が算出されます。
で、ちょいとネットを検索すると、ありました。ありました。
どのページでもいいですけど、性別、年齢、総コレステロール値、HDLコレステロール値、血圧、喫煙の有無の6項目を入力していくと結果が得られます。
ちなみに私は2%未満でした。
総コレステロール値などの数値はメタボ検診の時にもらう紙に書いてありました。
このスコアが10%未満はダイビング可。11〜20%は要検査。20%以上はダイビング不可と判断していいそうです。お時間のあるときにやってみてはいかがでしょうか。
はい、ここで本音です。
当店に限らず、どのダイビング事業者も来て頂いたお客様のメディカルチェックを何らかの形でしていると思います。でも、それって自己申告ですよね。
なのでご本人が客観的にご自分の体調などを把握していなかった場合、どれだけ設問に答えて○や×を書いてもらったところで意味はないわけです。
でも上記のような方法であらかじめダイバーひとりひとりがご自分の体調や体力を把握していれば、ダイビング自体を続けるかどうかや、またダイビングをするにしても海況が悪かったり、流れがあったりと余計な負荷がかかることが予想される場合はダイビングをやめるという選択がよりしやすくなると思います。
40才以上の方、喫煙する方。健康診断で心肥大とか不整脈とか心雑音を指摘された方。ご親戚に50才未満で早死にされたり、心血管系疾患にかかった人がいる。または近親者に高血圧、心筋症、異常心電図、不整脈等々お持ちの方がいる場合は、ぜひ上記のチェックを行ってみることをお勧めいたします。
そして安心してダイビングに行きましょう!(⌒^⌒)b