牛着岩のマップをご覧下さい。水面上に見えているふたつの大きな岩(向かって左が大牛、右が小牛)の周り全てが潜水可能範囲です。その範囲は広大で、とても1回のダイビングではその全てを潜りきることはできません。大牛と小牛の間は水路と呼ばれており、ダイバーはここを通って湾内から、牛着岩の沖側へと出ていきます。それではこの広い牛着岩を実際にどうやってダイビングしているのか、アイダイブ的「牛着岩攻略法」を大公開しちゃいましょう!!
牛着岩の潜り方1:洞窟探検穴三昧コース
所要時間:45分から50分 最大水深:-24m 平均水深:-15m
牛着岩は、特に水路を北側に抜けたところに多くの洞窟が集まっています。このコースはその洞窟を効率よく順番にくぐっていく、まさに「おいしいとこどり」のコースです。
エントリーは湾内のブイから。まず水路を抜けて「クレバス」→「H型の穴」→「水深24mのアーチ」→「たて穴」→「水路下の洞窟」→「三角穴」とまさに洞窟三昧。雲見牛着岩の魅力を存分に堪能できる欲張りなコースです。
牛着岩の潜り方2:小牛1周@穴も魚も1回で2度おいしいコース
所要時間:40分から45分 最大水深:-18m 平均水深:-15m
牛着岩の向かって右側、小牛をぐるりと一周するコースです。
小牛の南東の角にある通称「エクレアロック」はその名の通りエクレアの形をした小さな岩ですが、不思議とここにはハナタツやカエルアンコウが根付きます。またここから小牛の東側を沖へ向かって泳ぐと、足下にはきれいな砂地が広がり、秋にはキビナゴを捕食するカンパチや中層に堂々と浮かぶ大きなマダイを見ることができます。
後半は「小牛の洞窟」や「H型の穴」、「水路下の洞窟」など穴巡りも盛り込まれ、フィッシュウォッチングと洞窟探検を1度のダイビングで両方堪能できてしまう牛着岩ならではのコースです。
牛着岩の潜り方3:アウトサイドドリフトコース
所要時間:40分から45分 最大水深:-18m 平均水深:-14m
今度のコースはガラリと趣を変えて、牛着岩の沖側を潮に乗ってプチドリフトするコースです。
特に夏から秋にかけて、牛着岩には下り潮と呼ばれる潮がかかりますが、この潮に乗って中層をピューっと小牛からグンカンまで流します。もちろん透明度のいい時でないとこのコースを泳ぐことはできません。早すぎず遅すぎずのちょうどいい潮がかかり、しかも透明度がいい時という限られたタイミングでしか潜れない、ある意味レアなコースです。
エントリーするのは小牛の東側。下り潮の時はここが一番潮あたりがいいので、当然魚の群れもここに集まってきます。運が良ければキビナゴを捕食するカンパチなどが見られるかもしれませんね。小牛を回り込んだあたりから中層を飛ぶように潮に乗って泳ぎます。「水深24mのアーチ」上を越え、「トンガリ」から「平根」、「飛び根」とアウトサイドの各根を通り過ぎ、最後は「グンカン」へ。「グンカン」は魚影濃く、またレアな季節来遊魚が多く見られます。
たまには穴をひとつも潜らないダイビングも面白いものです。
*ダイビングに関してのご質問をまとめた「よくある質問」もあわせてご覧ください。
その他
雲見のダイブポイントコースについての注意事項です。
- もちろんコースは上記以外にも無限大の組み合わせが考えられます。お客様のリクエストやその日の海況を見極めて、その日の一番いい海(=その海の真ん中!)へお客様をお連れするのがアイダイブのモットーです。
- 上記コースはあくまでも例であり、必ずこの通りに潜るわけではありません。また上記コースをリクエストいただいても、その日の海況などにより潜れない可能性もあります。
- 上記地図はガイドが記憶を頼りに書いたものであり正確ではありません。参考としてご覧下さい。
- 洞窟や根の名前などは当店における通称であって、正式なものではありません。